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オーディション審査
先日、新人オーディションの審査をしてきました。
30名ほどの演奏を聴き、たっぷりと音楽に浸った一日となりました。
演奏者の皆さんのエネルギーは本当に凄く、圧倒される演奏も多々ありました。
そんな中で、大事な評価のひとつが、ダイナミクスの差(強弱の振り幅)をしっかり表現できているかだと思います。
美しいフォルテ同様、美しいピアノ・ピアニッシモもほしい!と思える演奏がたくさんありました。
以前、キタラ小ホールにて、カール=ハインツ・シュッツさんの演奏する「プーランク;フルートソナタ」を聴いたとき、2楽章で会場全体がpppのなかに吸い込まれていくような、息を飲む美しさに衝撃を受けたことがあります。
f・ff以上に、p・ppの練習の必要性を強く感じました。
なんとなくmfで練習しがちなロングトーンやタンギングの練習も、ダイナミクスを意識した練習にすることで、表現の幅が広がるかもしれませんね!(モイーズ;ソノリテに書いてあるんですけどね ^_^; )
でも、学生のみなさんの熱量は本当に素晴らしかったです。エネルギーを浴びたおかげで、帰り道とっても元気でした ^^